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山中氏が挙げるユーザビリティテストの「肝」は次のようになる。
(1)開発の初期に行うこと
テストというと、完成したモノを確認するものと考える人もいるだろうが、ユーザビリティテストはどのようなモノを作るかを考えるために実施する。
(2)少ない人数でもよい
結果をパーセンテージで数値化することを考えて大人数で行いたいと考える人もいるかもしれないが、むしろ少人数をていねいに観察した方がよい。Suica改札機のテストでは5人が1単位だった。少人数のテストの効果は大きかった。
(3)「可塑的なプロトタイプ」が重要
プロトタイプは刻々と変化させ、すぐ実験できるようにする。
(4)周到に計画する
ユーザビリティテストは被験者となるユーザーに負担をかける。「へとへとになる」ほど疲れる。ユーザーに気持ちよく実験してもらう状況を作るには、とても手間がかかる。
(5)予想外は大歓迎
テスト結果はだいたい予想外になる。ユーザービリティテストは開発の最終段階で「成功するかどうかハラハラする」ものではない。むしろ、「こんなことをするんだ、人間って」という驚きを発見するもの。
(6)クライアントを巻き込む。
テスト結果のレポートだけを見せるのではなく、同じ実験を開発メンバー全員で見ることが重要。机上の意見はほとんどまとまらないが、実験を見せるとびっくりする。「びっくりするシーンを共有する」ことが重要。「これがあると、非常に短時間で決断できる」(山中氏)。